2016.06.07
昨日のこと、
先週末に陸上大会に出場した
中学生ランナーが、
股関節が痛いと言って来院されました。
痛くなった(痛みに気付いた)のは
昨日(来院当日)からとのこと。
サッカーをはじめとした
スポーツ選手に特有の股関節周辺の痛みには、
代表的なものに
グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)
というものがあります。
また、その他にも
股関節炎などが起こる事もあります。
その場合には、
股関節を動かすと痛みが出るので
スポーツは満足に出来ないけれど、
動かさなければ痛くないという事が
多いんです。
でも、この中学生は、
歩いても走っても痛くないので
スポーツは普通に出来るけど、
鼠径部(脚の付け根)を押さえると
けっこう痛い…とのこと(°_°)
注意深く鼠径部や股関節を触診していくと、
両方の鼠径部に
1㎝程度のプクッとした盛り上がりの様なものがあり、
それに触れた時だけ
痛みが出ることが分かりました。
股関節を動かして運動をしてみても
痛みがないことから、
股関節や恥骨結合、
筋肉その物には問題は無さそうです^ ^
鼠径部の皮下の浅い所には
リンパ節があり、
普段は体表からは分かりませんが、
なんらかの影響で
体内にウイルス等の病原体が入ると
この鼠径部のリンパ節が腫れてきて、
触れると痛む事があります。
今回のケースでは、
そういった事も考えられそうです。
っという訳で、
この鼠径部の痛みについては
一度内科を受診して頂ける様に
お伝えをしました(^ ^)
この中学生ランナーは
今週末も大会に出場する予定です。
走りには影響がないとはいえ、
この鼠径部の圧痛が無くなってくれるのを
願いつつ、
出来る限りのサポートをしていこうと
思っています♪
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