2015.06.11
こんばんは^ ^
今日は膝の半月板についてです♬
3月にスノーボードをしていて
転倒してしまったという男性患者さん(^^;;
その際にどうやら膝をひねってしまったようですが、
そこまで痛むわけでもないし、忙しいこともあって
病院にも行ってなかったみたいです。
でも深く曲げたり何気ない動作で痛みが出ることがあるから
ってことで先日来院されました。
お話しを伺っていると、
転倒した時、その衝撃で瞬間的に右膝がつま先に対して
内側に入ってしまったのが分かったとのこと。
この状態は僕達の業界では
「knee-in、toe-out」(ニーイン、トゥーアウト)と言って、
ケガを起こし易い膝とつま先の代表的な位置関係とされています。
膝がねじれた状態で更に体重等の力が加わる…
要は膝に大きな負担が掛かるってことですね。
例えば柔道やラグビー等では、
体勢を崩して「knee-in、toe-out」になってしまったところへ
不可抗力で相手が乗りかかってしまって
膝の半月板や靭帯を損傷してしまう事が多いんです。
もともとスノーボードはスキーと違って
両足が一つのボード上に固定されているので
スキーに比べると、この「knee-in、toe-out」の状態には
なり難いんです。
それでもなっちゃったってことは
それだけ大きな衝撃が加わったってことなんでしょうね(ー ー;)
整形外科的な検査をしてみると、
骨と骨をつなぐバンドの役目をする靭帯はどれも損傷はなさそうですが、
衝撃吸収や安定性向上に寄与する膝の内側にある半月板を
少し痛めてしまっているようでした。
ただ損傷の程度は軽度なので
日常生活での支障はほとんどありません。
でもこの半月板ってやつは血管がすご〜く少ないんです。
っていうか、場所によっては血管が無いところも。
ここで、血管が少ないと不都合でも?って疑問がでますよね。
そうなんです。
血管が少ないと、ケガの修復に必要な血液成分が
運ばれてこないってわけです。
だから半月板を痛めてしまったらなかなか治り難いんですね。
だから特にスポーツ選手は
ケガの程度によっては手術をすることもあるんです。
今回の場合も、損傷は軽度ですが、
痛めた部分が完全に治るかどうかは何とも言えません。
膝は、肩や肘と違って体重がかかる関節なので
ただでさえ年齢とともに変形をしてしまい易い関節です。
なので常日頃から膝への負担を考えて
「knee-in、toe-out」にならない様にするなど
将来的な事を見据えて
今のうちから身体の使い方を身につけるといいですね。
ちょっと大袈裟に聞こえちゃいますが、
どんな動作が膝にとって、半月板にとっては良くないのか
ってことが分かっちゃえば難しくありませんよ(^ ^)
今回の患者さんにもお話しさせてもらいました。
気をつけてもらえればまだまだスポーツだってやれますよ☆
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