2020.06.16
今日は
心配そうな顔をされたお母さんが
4歳くらいの男の子と
泣きじゃくる1歳の女の子を連れて来院されました。
15分程前に
一人遊びをしていた女の子が
急に左肘(ひじ)を痛がって泣き出したそうです。
肘を引っ張ったりぶつけたりした様な事はなく
お母さんは原因が分からず困ってみえました。
女の子の様子を見ていると
お母さんに抱っこされてジッとしている時は
泣き止んでいますが
一緒に来たお兄ちゃんに
無理に左手を持たれると嫌がるように
また泣き始めました。
これは
5〜6歳くらいまでの乳幼児に特有の肘の疾患…
「肘内障(ちゅうないしょう)」です。
手を引っ張られたりした時に
まだ成長段階の細い骨から
輪状靭帯が抜けてしまうんです。
親に何気なく手を引っ張られたり
布団などで一人でゴロゴロ転がって遊んでいて
手が自分の身体の下に巻き込まれただけで
発症してしまうことも。
施術方法としては
靭帯が抜けてしまった部分を圧迫したまま
前腕を捻りながら肘を曲げ伸ばしして
整復し(元に戻し)ます。
↓↓こんなイメージです。
この肘内障は脱臼とは違い
ちゃんと整復されていれば
直後から普通に動かしても全く問題ないんです。
この女の子も
来院時は左手を動かすと痛くて泣いていましたが
帰る時には左手でバイバイをして
笑顔で帰っていきました(^。^)
小さなお子さんが急に肘を痛がり泣き出したり、
肘を動かすのを嫌がる素振りを見せたら
慌てずに
まずは当院までお電話下さい♪
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