2018.08.21
今日の昼休みの時間帯に、
「生後4ヶ月の赤ちゃんの肘が外れた」と
電話が入りました。
とりあえずすぐに来て頂き、
赤ちゃんの様子を見ながら
お母さんに話しを伺いました。
どうやらいつもの様に
お母さんが赤ちゃんを着替えさせていたら
急に泣き出し
そこから右手をダランとしたまま
動かさなくなったそうです。
お母さんが
赤ちゃんの右手を持って動かそうとすると
また泣き出すので
異変を感じて
すぐに電話を頂いた次第でした。
実はこの赤ちゃんのお姉ちゃんも
3~4歳の頃に同様の経験があったそうなので
お母さんは慌てず
落ち着いて対応できた様です(^ ^)
これは
「肘内障(ちゅうないしょう)」と言って
2~5歳くらいの子供に起こりやすい
小児特有のひじの疾患で、
大人が何気なく手を引っ張った時などに
発生する事が多いんです。
当院でも毎年
何人かの子供さんが肘内障で来院されますが、
首がやっと座ったくらいの
生後4ヶ月の赤ちゃんは初めてでした。
きっと今回のケースは
赤ちゃんに服を着せるために
お母さんが何気なく手を持って
袖を通そうとした拍子に
発生したんだと思います。
これはよく
「ひじが外れた」とか
「ひじが抜けた」と表現され、
実際に肘のあたりで
骨と骨を繋いでいる輪状の靭帯が
骨から外れてしまうものなんです。
でもでも、
関節が外れるいわゆる脱臼とは
全然違っていて
肘内障は正しく整復されれば
多くの場合は固定などは必要なく
痛みもすぐに無くなって
動かす事が可能になるケースが大半です。
今回も
整復後には自然に手を動かして
お兄ちゃんとお姉ちゃんに
遊んでもらっていました(^ ^)
なので、
小さなお子さんが
これと言った理由もなく
急に手を動かすと痛がったり
不自然に手を動かさなくなったりしたら
慌てず
早めに医療機関を受診して下さいね( ^ω^ )
ちなみに
小学校に入学すくらいの年頃になると
骨の成長によって
肘内障にはならなくなるんです♪
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