2016.03.06
つ今日は日曜日でしたが、
夕方に患者さんよりお電話が。
こんな時の電話は
あまり良い事ではない気が…(^^;;
案の定、
この春に幼稚園の年長さんになる男の子が
家で遊んでいて
何かの拍子に肘を痛めたとのこと。
もう、ギャン泣きで
とにかく腕を動かしたがらないと…(>_<)
そんな訳で、とにかく
すぐに来て頂くことに。
肘を痛めた状況、
腕の状態、
男の子の様子などから、
「肘内障(ちゅうないしょう)」と判断しました。
肘内障は、
小学校に上がる前の子供に多い
肘のケガ(⁇)なんです。
大人が何気なく子供の腕を引っ張った時や、
子供が一人でゴロゴロ寝転がっていて
自分の腕が体の下に入り込んでしまった時など…
こんな何でもない事がキッカケで
肘内障は起こるんです(*_*)
肘内障とは、
肘関節を構成する関節の一つである
「近位橈尺(きんいとうしゃく)関節」部分において
起こります。
でもこれは、
一般的に言われる肘の脱臼とは全く異なり、
適切な整復処置を施す事で
すぐに痛みがなくなり
肘を動かせる様になるんです。
(肘の脱臼の場合には、
整復にて外れた関節は戻っても
周囲の関節包などに損傷が起こっている為、
しばらく肘を固定しておく必要があるんです。)
今日の男の子も、
腕を動かそうとすると
すごい勢いで泣いて痛がり、
痛くない方の手を使って
絶対に動かさない様に
痛い腕を守っていました(^^;;
もうすぐ年長さんになる男の子ってことで
力も強いので、
あまり強引に整復を行うことはせず、
話しをしながら気長に落ち着くのを待ちました。
しばらくすると泣き疲れたのか、
痛い方の腕を触っても最初ほど抵抗しなくなったので、
タイミングを見計らって
整復を施しました。
整復の際は肘を曲げるので、
また泣けてきてしまいました(>_<)
整復が完了して
近位橈尺関節が正常に戻っても、
本人はまだ動かすと痛かった先程までのイメージがあるので
すぐには動かそうとしませんでした。
でも、しばらくして少し動かしてみて…
もう痛くないことが分かると
そこからは
ビックリする程のおしゃべりに( ^ω^ )
そうなんです☆
この肘内障は
ちゃんと整復が施されれば、
痛みは全く無くなるので、
その後すぐに普通の生活をしても
大丈夫なんです♬
泣き叫んでいた今までの痛がり様からは
想像出来ないくらい
嘘みたいに元気になって
いつもの様子に戻るので、
たいていの場合
お母さんがビックリされます^ ^
兎にも角にも、
日曜日の夕方のまさかの出来事で、
痛がって大泣きする我が子を見て
お母さんも焦ってみえましたが、
無事元気になって一安心しました(^o^)
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