2015.08.04
こんばんは(^ ^)
先日、野球チームでピッチャーをしている
小学生球児が来てくれました。
夏休みに入って
学校の野球部とクラブチームの双方の試合や練習が
続いていたそうで、
ボールを投げると肘の内側に痛みがあるとのこと。
触診でも肘の内側の骨の出っ張り部分あたりに
押さえると痛みがありました。
これは一般的には野球肘と言われている
肘の投球障害です(⌒-⌒; )
子供の野球肘には、
この子と同じ様に肘の内側が痛くなる内側型と、
肘の外側が痛くなる外側型があります。
内側型は
ボールを投げる際に働く筋肉の牽引力によって
筋肉と骨との付着部で炎症を起こしたり、
子供特有の骨端線が離開したりしてしまいます。
逆に外側型は
ボールを投げる際に肘関節部に働く
骨と骨の圧迫力によって
骨や軟骨が損傷してしまう事が多いんです。
どちらも投球時に痛みがありますが、
子供の野球肘の場合には
一般的には外側型の方が重症化しやすいと
言われています。
どちら側の痛みだったとしても
まずは投球を中止する事が大原則です。
その上で適切な医療機関で診てもらいましょう。
内側型であれば
患部の安静によって炎症が治って痛みが無くなったら
早期に投球を再開できるケースも多々ありますが、
子供特有の骨端線の離開の場合には
離開した部分がまた閉じてくるのを待つ必要があるので
時間がかかってしまいます。
この子の場合は、近いうちに
投球が再開出来るんじゃないかと思っています( ^ω^ )
でも、投球数や投球フォームなど
肘に負担となる要因が解消されていないと
当然また再発する可能性があります。
外側型の場合は
患部の病態の程度にもよりますが
内側型に比べると
治療が長期化する事が多く、
手術になるケースもあります。
なので、(肘の痛みに限った話じゃありませんが)
監督さんを始めとした所属チームの指導者の方にも
しっかり体の状態を理解してもらう事が重要です。
また、痛くなった時だけじゃなく、
常日頃から
アイシングやストレッチといったケアを
選手自身で行う事も凄く大切になります。
カテゴリー